メインクーン
メインクーンで知っておきたい、心臓・股関節・糖尿病のことをまとめました。体の大きな猫ならではのポイントもあります。
体の特徴
純血種の体重を調べた小さな調査で、メインクーンはいちばん大きい「超大型」に分類されました[1]。このグループの理想の体重の平均は、メス4.9kg・オス6.1kgでした[1]。
毛の長い種類で、短い毛の種類より毛玉(ヘアボール)ができやすいとされます[2]。
メインクーンの日本での平均寿命は13.0歳で、猫全体は14.5歳です[3]。どちらも、アニコム損保の保険の契約データにもとづく2023年度の数字です[3]。病気の欄の「日本の保険データ」は、ペット保険の請求をまとめた白書2024の数字です(0〜12歳)[4]。保険の請求が多い=その病気で受診した猫が多い目安で、遺伝の証明ではありません。
かかりやすいと言われる病気
心臓の筋肉に関わる遺伝子の変異(MYBPC3 A31P)が、メインクーンで見つかっています[5]。変異を2つ持つ猫25頭を追った研究では、80%が肥大型心筋症と診断されました[6]。1つだけ持つ若い猫では、はっきりした差は見られなかったという報告もあります[7]。日本の保険データでも、心筋症の請求は2.1%で、猫全体(1.1%)より多めです[4]。
見つけ方:心臓の超音波検査(心エコー)と、血液や頬の粘膜を使う遺伝子検査で調べる方法があります[8]。血統登録されたメインクーン5,038頭の、20年分の検診データでは37.4%に見られました[9]。年齢や体重が増えるほど、重くなる傾向がありました[9]。繁殖のために検診を受けた猫のデータです[9]。
見つけ方:股関節のレントゲン検査で調べます[9]。遺伝の病気を、フードで防げるという根拠はありません。この種類の猫でも、ごはんは年齢・体型・暮らし方に合わせて選び、病気は健診で早めに見つけることが大切です。
お世話で気をつけたいこと
- 肥大型心筋症は、初めのうちは症状がないことが多いとされます[13]。健診のときに、心臓の検査について獣医師に聞いておくと安心です。
- 長い毛の猫は、1日1回を目安に、猫が嫌がらない範囲でブラッシングしましょう[14]。毛玉ができやすい長毛の種類には、毎日のブラッシングとコーミングがすすめられています[2]。
- 健康的な体重を保つことが、糖尿病について飼い主にできるいちばんのこととされています[10]。股関節の病気も、体重が増えるほど重くなる傾向が報告されています[9]。
- 吐こうとしても何も出ない、嘔吐をくり返す、1〜2日以上食べないときは、毛玉以外の病気のこともあります。すぐに動物病院へ[2]。
出典
- British Journal of Nutrition(Kienzle E ほか)「A pilot study of the body weight of pure-bred client-owned adult cats」(2011) pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22005404/
- Cornell Feline Health Center(Cornell University)「The Danger of Hairballs」 www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/corne
- アニコム ホールディングス(アニコム損保の契約データ)「家庭どうぶつ白書2025 第2部 第4章 どうぶつの寿命(2-4-4 猫種別の平均寿命 2023年度)」(2025) www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_202512_2.pdf
- アニコム ホールディングス(アニコム損保の保険請求データ)「家庭どうぶつ白書2024 第2部 第2章 品種別の統計(猫)」(2024) www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_202412_2_2_2.pdf
- Human Molecular Genetics(Meurs KM ほか)「A cardiac myosin binding protein C mutation in the Maine Coon cat with familial hypertrophic cardiomyopathy」(2005) pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16236761/
- Journal of Veterinary Cardiology(Granström S ほか)「Genotype-phenotype correlation between the cardiac myosin binding protein C mutation A31P and hypertrophic cardiomyopathy in a cohort of Maine Coon cats」(2015) pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26776585/
- Acta Veterinaria Scandinavica(Godiksen MT ほか)「Hypertrophic cardiomyopathy in young Maine Coon cats caused by the p.A31P cMyBP-C mutation--the clinical significance of having the mutation」(2011) pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21306647/
- International Cat Care「Cardiomyopathy (heart disease) in cats」(2025) icatcare.org/articles/cardiomyopathy-heart-disease-in-cats
- Scientific Reports(Low M ほか)「Demography, heritability and genetic correlation of feline hip dysplasia and response to selection in a health screening programme」(2019) pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31748658/
- Cornell Feline Health Center(Cornell University)「Feline Diabetes」(2024) www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/corne
- International Cat Care「Inherited disorders in cats」(2025) icatcare.org/articles/inherited-disorders-in-cats
- Online Mendelian Inheritance in Animals(University of Sydney)「OMIA:002389-9685 Spinal muscular atrophy, LIX1-related in Felis catus」 omia.org/OMIA002389/9685/
- Cornell Feline Health Center(Cornell University)「Hypertrophic Cardiomyopathy」(2025) www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/corne
- International Cat Care「Grooming your cat」(2025) icatcare.org/articles/grooming-your-cat
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