ノルウェージャンフォレストキャット
ノルウェージャンフォレストキャットで知っておきたい、糖尿病・おしっこ・心臓のことをまとめました。体重との付き合い方も紹介します。
体の特徴
純血種の体重を調べた小さな調査で、ノルウェージャンはサイベリアンと並んで「大型」に分類されました[1]。同じ調査では、避妊・去勢したノルウェージャンに太りぎみの猫が多く、オスで75%、メスで50%でした[1]。
アメリカの1991年の調査では、ノルウェージャンに血液型B型の猫は見つかりませんでした[2]。
ノルウェージャンの日本での平均寿命は13.9歳で、猫全体は14.5歳です[3]。どちらも、アニコム損保の保険の契約データにもとづく2023年度の数字です[3]。病気の欄の「日本の保険データ」は、ペット保険の請求をまとめた白書の数字です(0〜12歳)[4]。保険の請求が多い=その病気で受診した猫が多い目安で、遺伝の証明ではありません。
かかりやすいと言われる病気
日本の保険データでは、糖尿病の請求が0.6%で、猫全体(0.2%)より多めです[4]。他の種類と比べてかかりやすい病気の1位で、いちばん多い年齢は11歳でした[4]。イギリスやスウェーデンの研究でも、なりやすい種類として報告されています[5][6]。
見つけ方:飼い主が気づきやすいのは「よく食べるのに痩せる」「水をよく飲み、尿が増える」ことです[7]。動物病院の血液検査と尿検査(血糖・尿糖)で確かめます。日本の保険データでは、尿道閉塞(尿の出口がつまること)の請求が1.0%で、猫全体(0.5%)より多めです[4]。膀胱結石や膀胱炎、尿石症の請求も、猫全体より多く出ています[4]。
見つけ方:尿がほとんど出ず、苦しそうなときは、尿道がふさがったサインのことがあります。命に関わる緊急の状態とされ、すぐに動物病院へ[8]。コーネル大学は、肥大型心筋症が多い種類の一つにノルウェージャンを挙げています[9]。どれくらい多いかや、原因の遺伝子は書かれていません[9]。
見つけ方:心臓の超音波検査(心エコー)で調べます[9]。初めのうちは、症状がないことが多いとされます[9]。遺伝の病気を、フードで防げるという根拠はありません。この種類の猫でも、ごはんは年齢・体型・暮らし方に合わせて選び、病気は健診で早めに見つけることが大切です。
お世話で気をつけたいこと
- 糖尿病の大きな危険因子は、肥満・年齢・運動不足・オスであること・ステロイドの薬です[7]。健康的な体重を保つことが、飼い主にできるいちばんのこととされています[7]。
- 避妊・去勢したこの種類の猫は、太りぎみの割合が高かったという報告があります[1]。体重をときどき量っておくと、変化に早く気づけます。
- 新鮮な水を、いつでも飲みやすい場所に置きましょう[11]。給水器を試す方法もあります[11]。ウェットフードや、食事に水を足すことも、水を飲む量を増やす方法として紹介されています[11]。
- 毛の長い猫は1日1回、短い猫でも週に1回のブラッシングが目安です[12]。ノミがいないかも、一緒に確かめられます[12]。
出典
- British Journal of Nutrition(Kienzle E ほか)「A pilot study of the body weight of pure-bred client-owned adult cats」(2011) pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22005404/
- Journal of Heredity(Giger U ほか)「Frequency and inheritance of A and B blood types in feline breeds of the United States」(1991) pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/1997588/
- アニコム ホールディングス(アニコム損保の契約データ)「家庭どうぶつ白書2025 第2部 第4章 どうぶつの寿命(2-4-4 猫種別の平均寿命 2023年度)」(2025) www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_202512_2.pdf
- アニコム ホールディングス(アニコム損保の保険請求データ)「家庭どうぶつ白書2025 第2部 第2章 品種別の統計(猫)」(2025) www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_202512_2_2_2.pdf
- Journal of Veterinary Internal Medicine(O'Neill DG ほか)「Epidemiology of Diabetes Mellitus among 193,435 Cats Attending Primary-Care Veterinary Practices in England」(2016) pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27353396/
- Journal of Veterinary Internal Medicine(Öhlund M ほか)「Incidence of Diabetes Mellitus in Insured Swedish Cats in Relation to Age, Breed and Sex」(2015) pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26179258/
- Cornell Feline Health Center(Cornell University)「Feline Diabetes」(2024) www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/corne
- Cornell Feline Health Center(Cornell University)「Feline Lower Urinary Tract Disease」(2016) www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/corne
- Cornell Feline Health Center(Cornell University)「Hypertrophic Cardiomyopathy」(2025) www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/corne
- Molecular Genetics and Metabolism(Fyfe JC ほか)「A complex rearrangement in GBE1 causes both perinatal hypoglycemic collapse and late-juvenile-onset neuromuscular degeneration in glycogen storage disease type IV of Norwegian forest cats」(2007) pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17257876/
- Cornell Feline Health Center(Cornell University)「Hydration」(2021) www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/corne
- International Cat Care「Grooming your cat」(2025) icatcare.org/articles/grooming-your-cat
確認日:2026-10-17。このページは獣医師の監修を受けていません。上の資料をもとに、運営者がまとめています。