子猫のごはん(回数・量・切り替えの時期)
子猫には、成長期用か全成長段階用の総合栄養食を1歳ごろまで。回数は月齢に合わせ、量は体重を量りながら決めます。
- 子猫には、成長期用か全成長段階用の総合栄養食を選びます[1][2]。成長期のごはんは、1歳ごろまでが目安とされています[3]。
- 回数は、生後6か月までは1日3回、6か月から1歳は1日2回が目安という大学があります[4]。生後6〜12週は1日4回とする大学もあります[5]。
- 量はパッケージの目安から始め、体重と体型を見て調整します[6][7]。大きくなりすぎを心配して、量を減らさないよう呼びかけられています[7]。
- 生後6週未満の子猫は、12時間食べないだけでも命にかかわることがあるとされます[8]。
子猫用か全成長段階用を、1歳ごろまで
子猫は成長がとても速く、成猫より多くの栄養が必要です[6]。成猫用ではなく、子猫の時期に合ったフードを与えるよう勧められています[6]。
成長期用のフードは、同じ量でも成猫用より多くのカロリーと、成長に必要な栄養がとれるように作られています[1]。成猫用を子猫に与えると、栄養が足りなくなるとされています[1]。
体重1kgあたりで見ると、生後10週の子猫は1日200kcalが必要とされます[9]。生後10か月の80kcalの2倍以上です[9]。
主食には「総合栄養食」を選びます[10]。袋には、どの成長段階向けかが必ず書かれています[2]。「幼猫期(成長期)」か「全成長段階(オールステージ用)」と書かれたものが、子猫に合います[2]。
成長期のごはんは、骨格が育ちきるまで続けます[3]。猫では、おおむね1歳ごろまでが目安とされています[3]。コーネル大学(米国)も、1歳ごろから成猫としています[4]。
一方、英国の王立獣医大学は、生後9〜10か月で成猫用に移るとしています[5]。体重や品種によって違うことがある、とも書いています[5]。迷ったら、健診のときに獣医師と相談しましょう。
- 切り替えは、1〜2週間かけて、新しいフードの割合を少しずつ増やします[10]。米国の指針は、7〜10日かけるとしています[9]。
- はじめは今のフード75%、新しいフード25%を、別々の器に並べて出す方法があります[11]。
- ある年齢になったからと、急に替えるのはよくないとされています[10]。
全成長段階用は、哺乳期(母乳やミルクの時期)以外のすべての段階の基準を満たすフードです[2]。年齢の違う猫を何匹か飼う家庭で選びやすい、とコーネル大学は説明しています[12]。成猫になってからは、量と体型を見ながら調整しましょう。
1日の回数の目安(月齢ごと)
子猫は体重あたりで成猫より多く食べる必要があるので、1日に何回かに分けて与えるとされています[4]。
離乳(ミルクから固形のフードへ移ること)は、生後3〜4週ごろから始められることが多いとされます[6]。8週ごろまでに終わるのが一般的です[6]。
環境省は、生後30日ぐらいまでを哺乳期、20〜60日ぐらいを離乳期としています[10]。離乳期には、やわらかくしたフードを少しずつ与えます[10]。
離乳したあとの回数の目安は、大学によって少し違います[4][5]。
- 生後6〜12週:1日4回(英国の王立獣医大学)[5]
- 生後3〜6か月:1日2〜3回(王立獣医大学)[5]。6か月までは1日3回(米国のコーネル大学)[4]
- 生後6か月〜1歳:1日2回(コーネル大学)[4]。王立獣医大学も、6〜9か月は1日2回としています[5]
量はパッケージの目安から。体重を量って見直す
量は、パッケージに書かれた量を目安に始めます[7][6]。フードは、はかりで重さを量って与えるよう環境省は勧めています[7]。
パッケージの量は、平均的な猫に合わせた目安です[4]。あまり動かない猫では多すぎることがあり、よく動く猫ではもっと必要なことがあります[4]。
体重と体型を見ながら、1日の量を調整します[6]。定期的に体重を量り、量を見直すよう環境省も勧めています[7]。
子猫は、成長のために多くのカロリーが必要です[7]。大きくなるのがいやだからと量を減らさないよう、環境省は呼びかけています[7]。
- 体重は、週1回くらい量るのがおすすめとされています[7]。
- 体重と体型の記録は、どの年齢でも、変化に早く気づくために大切とされています[9]。
- 人が猫を抱いて体重計に乗り、自分の体重を引く方法を環境省は紹介しています[7]。一方、この方法では小さな変化を見のがしやすい、という指摘もあります[13]。
- 赤ちゃん用の体重計のほうが、正確に量れるとされています[13][6]。
理想の体重がわからないときや、ごはんの量に迷うときは、獣医師に相談するよう勧められています[6]。体重が増えない、減ったと感じたときも、早めに相談しましょう。
人の食べ物と牛乳で気をつけること
人の食べ物でも、猫に害になるものがあります[14]。環境省は、次のものを「与えてはいけないもの」としています[14]。
- タマネギ・ネギ・ニラ・ニンニク:赤血球をこわす成分があり、加熱しても分解されません[14]。ハンバーグやカレー、味噌汁やすき焼きの煮汁もだめです[14]。
- チョコレート[14]
- キシリトール入りのガムなど[14]
- 鶏の骨:縦にさけやすく、のどや消化管(食べ物の通り道)を傷つけることがあります[14]。
- 生のイカ・タコ・エビ・カニ・貝など:ビタミンB1が足りなくなり、後ろ足がまひすることがあります[14]。魚介類は必ず加熱します[14]。
- ブドウ・干しブドウ[14]
牛乳は、おやつとして一般に勧められていません[12]。乳糖(牛乳の糖分)をうまく消化できない猫が多く、おなかをこわすことがあるためです[12]。母乳を飲めない子猫には、猫専用のミルクを与えます[10]。生肉も、感染症のおそれがあるため勧められていません[12]。
食べない・下痢・吐くときの受診の目安
生後6週未満の子猫は、12時間食べないだけでも命にかかわることがあるとされます[8]。大人の猫でも、24時間食べないと体に大きく響くことがあるとされます[8]。
食べる量が減ったら、できるだけ早く動物病院に連絡するよう勧められています[13]。
子猫は、固形のフードに慣れる時期に下痢をしやすいとされます[15]。食べ慣れないフードに急に替えたときも、吐いたり下痢をしたりすることがあります[10]。
若い猫が吐く原因としては、異物を飲みこむことが多いとされます[16]。
次のようなときは、早めに受診しましょう。
- 食べない、食べる量が減った[13]
- 下痢が1〜2日より長く続き、食欲がない、元気がない、吐くこともある[15]
- 下痢がひどい、数日続く[17]。便が黒く、タールのよう[17]
- 週に1回より多く吐く、吐いたものに血がまじる[18]
- 食べずに体重が減っている[12]
ぐったりしている、1〜2日以上食べない、吐こうとしても何も出ない、吐くことをくり返すときは、すぐ動物病院へ[19]。生後6週未満の子猫が食べないときも、すぐ連絡しましょう[8]。ひもや糸を飲みこんだかもしれないときも同じです。腸にからまると重大な事故になるとされています[7]。
今日からできること
- フードの袋で、「総合栄養食」と「幼猫期(成長期)」か「全成長段階」の表示を確かめる[2]。
- 月齢に合わせて、1日分を何回かに分けて与える[5][4]。
- フードは、はかりで量って与える[7]。週1回くらい体重を量り、メモしておく[7]。
- ドライとウェットの両方に慣らしておく。大きくなってから、いろいろな食感を受け入れやすくなるとされます[6]。
- 薬を包めるやわらかいおやつに、子猫のうちから慣らしておく。薬が必要になる前に慣れておけるとされます[9]。
- タマネギの入った料理やチョコレート、鶏の骨を、子猫の届く所に置かない[14]。
- 下痢をしても、市販の薬を自己判断で与えない。猫に害になるものがあるとされます[15]。
- 成猫用への切り替えは1歳ごろを目安に、1〜2週間かけて少しずつ[3][10]。
このページは一般的な情報です。病気の診断や治療の代わりにはなりません。気になる症状があるときや、持病のある猫のごはんは、獣医師に相談してください。
出典
- 環境省 自然環境局 動物愛護管理室「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~(5.Q&A)」(2018) www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide
- ペットフード公正取引協議会「公正競争規約に基づく必要表示事項及び表示制限について」 pffta.org/label/required_fair_competition/
- AAHA(米国動物病院協会)、J Am Anim Hosp Assoc 57(3):153-174「2021 AAHA Nutrition and Weight Management Guidelines for Dogs and Cats」(2021) www.aaha.org/globalassets/02-guidelines/2021-nutrition-and-w
- Cornell Feline Health Center(コーネル大学獣医学部)「How Often Should You Feed Your Cat?」(2024) www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/corne
- 英国 王立獣医大学(Royal Veterinary College)小動物病院「Kitten care」 www.rvc.ac.uk/small-animal-vet/general-practice/pet-care-adv
- International Cat Care(iCatCare。ISFMの母体の慈善団体)「Feeding your cat or kitten」(2025) icatcare.org/articles/feeding-your-cat-or-kitten
- 環境省 自然環境局 動物愛護管理室「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~(4.体調管理について)」(2018) www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide
- Cornell Feline Health Center(コーネル大学獣医学部)「Anorexia」 www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/corne
- AAHA(米国動物病院協会)/ AAFP(米国猫臨床医協会)、J Am Anim Hosp Assoc 57(2):51-72「2021 AAHA/AAFP Feline Life Stage Guidelines」(2021) www.aaha.org/globalassets/02-guidelines/feline-life-stage-20
- 環境省 自然環境局 動物愛護管理室「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~(2.市販のペットフードについて)」(2018) www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide
- International Cat Care(iCatCare。ISFMの母体の慈善団体)「How to change your cat’s food to a new diet」(2025) icatcare.org/articles/how-to-change-your-cats-food-to-a-new-
- Cornell Feline Health Center(コーネル大学獣医学部)「Feeding Your Cat」(2026) www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/corne
- International Cat Care(iCatCare。ISFMの母体の慈善団体)「Inappetence in cats」(2025) icatcare.org/articles/inappetence-in-cats
- 環境省 自然環境局 動物愛護管理室「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~(1.最初に知っておきたいこと)」(2018) www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide
- Cornell Feline Health Center(コーネル大学獣医学部)「Diarrhea」 www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/corne
- Batchelor DJ ほか(European Emesis Council), J Feline Med Surg 15(4):237-65「Mechanisms, causes, investigation and management of vomiting disorders in cats: a literature review」(2013) pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10816764/
- International Cat Care(iCatCare。ISFMの母体の慈善団体)「Diarrhoea in cats」(2025) icatcare.org/articles/diarrhoea-in-cats
- Cornell Feline Health Center(コーネル大学獣医学部)「Vomiting」(2021) www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/corne
- Cornell Feline Health Center(コーネル大学獣医学部)「The Danger of Hairballs」 www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/corne
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