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体重の量り方と、気にしたい変化

体型の小さな変化は、毎日見ていても気づきにくいものです。家で体重を量って記録しておくと、変化に早く気づく手がかりになります。

家での量り方と頻度

体型の小さな変化は、見た目ではなかなか気づけません[1]。そのため、日ごろから体重を量っておくことが大切とされています[1]。

毎日見ている猫だと、やせたのにも、太り始めたのにも気づきにくいとされます[6]。

じっと乗らない猫は、キャリーごと量って、空のキャリーの重さを引く方法もあります。比べやすいように、同じ体重計で、同じ時間帯に量りましょう。

記録のつけ方

体重と体型、筋肉のつき方を記録し続けると、変化に早く気づき、流れがつかめるとされています[9]。

上からと横から写真を撮っておくと、飼い主が小さな変化に気づく助けになるとされます[9]。

じわじわ進む体重や筋肉の減少は、見のがされやすいとされます[10]。「年のせい」と思われやすい、とガイドラインは注意しています[10]。数字を並べて見ると、ゆっくりした変化にも気づきやすくなります。

気にしたい体重の変化

「何%減ったら受診」という決まった数字は、今回確かめた獣医の団体の資料には見当たりませんでした。

ただ、前回から理由なく体重が変わったら、くわしく調べるよう勧められています[4]。シニアの猫のガイドラインも同じ考えです[11]。説明のつかない体重・体型・筋肉の変化は、病気として調べるべきだとしています[11]。

米国の動物病院6施設の、腎臓病の猫569匹の記録があります[3]。診断までの1年で、体重が中央値で8.9%減っていました[3]。減り始めたのは、診断の3年前でした[3]。4kgの猫なら、8.9%は約360gです。

年をとると、太るよりもやせるほうがよく見られるようになるとされます[11]。やせすぎは、シニアの猫によくある問題とされています[9]。

次のような変化は、気にしておきたいサインです。

こうした変化に気づいたら、量の多い少ないにかかわらず、早めに獣医師に相談しましょう。理想体重は年齢や種類で違うため、体型の点数(BCS)とあわせて見るとされています[6]。理想体重は、獣医師に診てもらって決めるのがおすすめです[1]。

体重だけでなく、体型と筋肉も見る

BCS(体型の点数)は、見た目と触った感じで、脂肪のつき具合を5段階か9段階で評価するものです[1]。

MCS(筋肉の点数)は、背骨、肩甲骨、頭、腰の骨のまわりの筋肉を、見て触って確かめます[13]。筋肉の減り方は、正常・軽い・中くらい・重いの4つに分けます[13]。

筋肉は、まず背骨の両側から落ちていくことが多いとされます[13]。太っていても、筋肉が大きく落ちていることがあります[13]。そのため、BCSとMCSは別々に見るよう勧められています[4]。

家では、次のところを見て触ってみましょう。

飼い主がつけた点数は、獣医師にも確かめてもらうよう勧められています[4]。BCSのくわしい見方は「体型の見分け方」にあります。

急にやせるのは危険(肝リピドーシス)

肝リピドーシスは、肝臓の細胞に脂肪がたまり、肝臓がはたらけなくなる病気です[5]。すぐに回復させないと、命に関わることがあるとされます[5]。

ほとんどの場合、猫がほぼ食べなくなるのと一緒か、そのあとに起こるとされます[5]。太った猫で多いとされています[5]。猫は、短いあいだ食べないだけでも、肝臓の病気になることがあるとされます[2]。

1994年の実験では、太った猫15匹に長いあいだ食べさせませんでした[15]。5〜7週間で、12匹に肝リピドーシスの症状が出ました[15]。原因は太っていることではなく、食べないことでした[15]。ふつうのダイエットとは条件が大きく違う実験です。

ダイエットも急ぎません。急な食事制限で病気になることがあり、減量の前に健康チェックが必要なこともあるとされます[6]。コーネル大学の獣医師は、週に体重の1〜2%くらいの、ゆっくりした減量を目安に挙げています[8]。

まったく食べない、食べる量が減ったときは、できるだけ早く獣医師に連絡しましょう[2]。食欲の低下が3日以上続くなら、急いで連絡を[2]。耳や歯ぐきが黄色っぽい(黄疸)ときも、すぐ動物病院へ[5]。

今日からできること

このページは一般的な情報です。病気の診断や治療の代わりにはなりません。気になる症状があるときや、持病のある猫のごはんは、獣医師に相談してください。

出典

  1. 環境省 自然環境局 動物愛護管理室「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~(4.体調管理について)」(2018) www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide
  2. International Cat Care(iCatCare。ISFMの母体の慈善団体)「Inappetence in cats」(2025) icatcare.org/articles/inappetence-in-cats
  3. Freeman LM ほか(タフツ大学), J Vet Intern Med 30(5):1661-1666「Evaluation of Weight Loss Over Time in Cats with Chronic Kidney Disease」(2016) pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27527534/
  4. AAHA(米国動物病院協会)、J Am Anim Hosp Assoc 57(3):153-174「2021 AAHA Nutrition and Weight Management Guidelines for Dogs and Cats」(2021) www.aaha.org/globalassets/02-guidelines/2021-nutrition-and-w
  5. Cornell Feline Health Center(コーネル大学獣医学部)「Hepatic Lipidosis」 www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/corne
  6. International Cat Care(iCatCare。ISFMの母体の慈善団体)「Obesity in Cats」(2025) icatcare.org/articles/obesity-in-cats
  7. International Cat Care(iCatCare。ISFMの母体の慈善団体)「Feeding your cat or kitten」(2025) icatcare.org/articles/feeding-your-cat-or-kitten
  8. Cornell Feline Health Center(コーネル大学獣医学部)「Obesity」 www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/corne
  9. AAHA(米国動物病院協会)/ AAFP(米国猫臨床医協会)、J Am Anim Hosp Assoc 57(2):51-72「2021 AAHA/AAFP Feline Life Stage Guidelines」(2021) www.aaha.org/globalassets/02-guidelines/feline-life-stage-20
  10. iCatCare Veterinary Society、J Feline Med Surg「2026 iCatCare consensus guidelines on the diagnosis and management of chronic kidney disease in cats」(2026) pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC13554608/
  11. AAFP(米国猫臨床医協会)、J Feline Med Surg 23(7):613-638「2021 AAFP Feline Senior Care Guidelines」(2021) pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10812122/
  12. Cornell Feline Health Center(コーネル大学獣医学部)「Hyperthyroidism in Cats」(2026) www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/corne
  13. WSAVA(世界小動物獣医師会)Global Nutrition Committee(図:タフツ大学)「Muscle Condition Score(Cats)」(2014) wsava.org/wp-content/uploads/2020/01/Muscle-Condition-Score-
  14. WSAVA(世界小動物獣医師会)Global Nutrition Committee「Body Condition Score(Cats)」(2025) wsava.org/wp-content/uploads/2025/06/WSAVA_BCSCat_BCSCat_Nut
  15. Biourge VC ほか(UC Davis), Am J Vet Res 55(9):1291-302「Experimental induction of hepatic lipidosis in cats」(1994) pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7802398/

確認日:2026-10-17。このページは獣医師の監修を受けていません。上の資料をもとに、運営者がまとめています。

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