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体型の見分け方(太りすぎ・やせすぎ)

肋骨のさわり心地と腰のくびれを確かめれば、太りすぎ・やせすぎに気づけます。

さわって確かめるBCS(体型の点数)

BCSは、見た目とさわった感じで、脂肪のつき具合を点数にするものです[2]。

9段階と5段階があります[2]。理想の体重を知るには、獣医師に診てもらうのがよいとされています[2]。

理想の体型(9段階の5、5段階の3)は、次のような状態とされています[1][2]。

太りすぎ・やせすぎのサイン

9段階の6〜7は太りぎみ、8以上は肥満とされています[7]。

肋骨が脂肪で触りにくく、上から見て腰のくびれがほとんどないのは、肥満のサインです[2]。脇腹のひだが目立ち、歩くと揺れることもあります[2]。

いちばん太った段階では、腰や顔、脚にも脂肪がつき、お腹がふくれて見えます[1]。

「一部の猫、とくに高齢の猫では、9段階の6でもよい場合がある」という注記もあります[1]。

10歳を超えると、消化の力が落ちてやせやすくなることがあります[7]。やせは、高齢の猫によくある問題とされています[7]。

食べずに体重が減っている猫は、獣医師に診てもらいましょう[8]。

太りすぎと病気の関係

太りすぎは、いろいろな病気になりやすくなるとされています[7]。たとえば糖尿病、関節炎などによる足のひきずり、アレルギー以外の皮膚の病気、尿道のつまりです[7]。

米国で約1,500頭を追った研究では、肥満の猫は糖尿病になる可能性が約4倍でした[3]。関係を示した古いデータで、減量すれば必ず避けられるとは言えません[3]。

やせすぎも重い肥満も、寿命の短さと関係していたという報告があります[4]。

肥満を避けることが、糖尿病などのリスクを下げる助けになる可能性がある、とされています[9]。

避妊・去勢した猫、オス、中年の猫、運動の少ない猫で、太りぎみが多かったという報告があります[10][11]。

ペルシャやノルウェージャンフォレストキャットなど、太りやすいとされる種類もあります[9]。

急なダイエットが危ない理由

猫が急に体重を落とすと、肝リピドーシス(肝臓に脂肪がたまる病気)になる危険があります[5]。命にかかわることもある病気です[12]。

太った猫を長く絶食させた古い実験では、15頭すべての肝臓に脂肪がたまりました[13]。原因は肥満ではなく、絶食でした[13]。わざと絶食させた実験で、ふつうの減量とは条件が大きく違います[13]。

コーネル大学(米国)の獣医師は、週に体重の1〜2%ほどのゆっくりした減量を目安に挙げています[6]。

重い肥満の猫では、理想の体型まで1年近くかかることもあるとされています[5]。

いつものフードの量を減らすだけだと、ビタミンやミネラルが足りなくなるおそれがあります[7]。減量には、減量用の療法食が向くとされています[7]。

太りすぎでも、獣医師に相談せずに食事を減らさないよう勧められています[5]。急な食事制限は病気の原因になることがあり、減量の前に健康チェックが必要なこともあります[5]。

室内飼いでも運動はできる

日本では、環境省が猫の室内飼いを勧めています[14]。外には感染症や交通事故などの危険があるためです[14]。

室内だけで暮らす猫は、動く量が少なくなり、太りやすいとされます[15]。遊びや住まいの工夫で、体を動かす機会をつくりましょう[15]。

1日3回、10〜15分ずつ運動した研究では、食事を減らさずに1か月で体重が約1%減りました[7]。

今日からできること

このテーマのフード一覧

このページは一般的な情報です。病気の診断や治療の代わりにはなりません。気になる症状があるときや、持病のある猫のごはんは、獣医師に相談してください。

出典

  1. WSAVA(世界小動物獣医師会)Global Nutrition Committee「Body Condition Score(Cats)」(2025) wsava.org/wp-content/uploads/2025/06/WSAVA_BCSCat_BCSCat_Nut
  2. 環境省 自然環境局 動物愛護管理室「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~(4.体調管理について)」(2018) www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide
  3. Scarlett JM, Donoghue S(コーネル大学), J Am Vet Med Assoc 212(11):1725-31「Associations between body condition and disease in cats」(1998) pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9621878/
  4. Teng KT ほか(シドニー大学), J Feline Med Surg 20(12):1110-1118「Strong associations of nine-point body condition scoring with survival and lifespan in cats」(2018) pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29393723/
  5. International Cat Care(iCatCare。ISFMの母体の慈善団体)「Obesity in Cats」(2025) icatcare.org/articles/obesity-in-cats
  6. Cornell Feline Health Center(コーネル大学獣医学部)「Obesity」 www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/corne
  7. AAHA(米国動物病院協会)/ AAFP(米国猫臨床医協会)、J Am Anim Hosp Assoc 57(2):51-72「2021 AAHA/AAFP Feline Life Stage Guidelines」(2021) www.aaha.org/globalassets/02-guidelines/feline-life-stage-20
  8. Cornell Feline Health Center(コーネル大学獣医学部)「Feeding Your Cat」(2026) www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/corne
  9. AAHA(米国動物病院協会)、J Am Anim Hosp Assoc 57(3):153-174「2021 AAHA Nutrition and Weight Management Guidelines for Dogs and Cats」(2021) www.aaha.org/globalassets/02-guidelines/2021-nutrition-and-w
  10. Scarlett JM ほか(コーネル大学), Int J Obes Relat Metab Disord 18 Suppl 1:S22-8「Overweight cats: prevalence and risk factors」(1994) pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8087161/
  11. Chiang CF ほか, Top Companion Anim Med 47:100620「Prevalence, risk factors, and disease associations of overweight and obesity in cats that visited the Veterinary Medical Teaching Hospital at the University of California, Davis from January 2006 to December 2015」(2022) pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34936906/
  12. Valtolina C, Favier RP(ユトレヒト大学), Vet Clin North Am Small Anim Pract 47(3):683-702「Feline Hepatic Lipidosis」(2017) pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28108035/
  13. Biourge VC ほか(UC Davis), Am J Vet Res 55(9):1291-302「Experimental induction of hepatic lipidosis in cats」(1994) pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7802398/
  14. 環境省「宣誓!無責任飼い主0(ゼロ)宣言!!(p.4 猫の飼い主のみなさんへ)」(2014) www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2609/pdf/04.
  15. International Cat Care(iCatCare。ISFMの母体の慈善団体)「Should I keep my cat indoors or allow outdoor access?」(2025) icatcare.org/articles/should-i-keep-my-cat-indoors-or-allow-
  16. AAFP / ISFM(米国猫臨床医協会 / 国際猫医学会)「2013 AAFP/ISFM Feline Environmental Needs Guidelines」(2013) catvets.com/wp-content/uploads/2024/01/EnvironmentalNeedsGLS
  17. WSAVA(世界小動物獣医師会)Global Nutrition Committee「Feeding treats to your cat」(2025) wsava.org/wp-content/uploads/2025/11/WSAVA_GuidetoTreats_Cat

確認日:2026-10-17。このページは獣医師の監修を受けていません。上の資料をもとに、運営者がまとめています。

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