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歯みがきと口の健康(歯周病・吸収病巣のサイン)

猫の口の病気はとても多く、猫は痛みを隠すので気づかれにくいものです。家での手入れは毎日の歯みがきがいちばんとされます。少なくとも年1回は、動物病院で口を診てもらいましょう。

猫に多い口の病気

歯と歯ぐきの病気は、猫にとても多い病気です。3歳以上の猫の85%に、何らかの歯の病気があると考えられています。年をとるほど多く、重くなるとされます。

英国の動物病院91院の記録を調べた研究でも、猫で最も多く記録された病気は歯周病でした。記録された猫の13.9%です。

猫に多い口の病気は、歯肉炎・歯周炎・吸収病巣の3つとされます。歯の病気は強い痛みを起こし、食べなくなる原因にもなります。

吸収病巣は、歯と歯ぐきの境目のピンク色の欠けとして見つかることが多いとされます。見えるころには、歯はかなり傷んでいます。なお、生後5か月ごろは、乳歯が抜けて永久歯が生えます。このとき歯ぐきに炎症が起き、口がにおうことがよくあります。ふつうのことで、4〜6週で落ち着くとされます。

口の痛みのサイン

猫は痛みを隠すので、サインがないのに重い歯の病気があることも珍しくないとされます。歯の痛みは家では気づかれにくい、と米国の猫の獣医師の団体も書いています。

次のようなようすは、口の痛みや歯の病気のサインのことがあります。気づいたら、動物病院に相談しましょう。

歯の病気の痛みは、猫が食べない理由として多いとされます。猫は、24時間食べないだけでも体に大きく響くことがあります。まったく食べない、食べる量がはっきり減ったときは、できるだけ早く動物病院に連絡しましょう。

家での歯みがき(いちばん確かな手入れ)

歯みがきは、歯と歯ぐきを健康に保ついちばんの方法とされます。歯垢や歯石ができるのをおさえ、歯ぐきを健康にし、口臭も減らすとされています。最も確かな方法(ゴールドスタンダード)は、歯みがきとされています。

理想は1日1回です。歯みがきで取れるのは歯垢だけで、効果を得るには毎日みがく必要があるとされます。すでについた歯石は硬く、歯みがきでは取れません。動物病院で、麻酔をかけて取るのがふつうです。

道具は、猫用の歯ブラシと猫用の歯みがき粉です。歯ブラシは、だ液を通して感染が広がらないよう、猫ごとに1本ずつ用意します。歯みがき粉には鶏肉や魚などの味があり、好きな味を探せます。指にはめるブラシは、かまれる危険があるので、たいていは避けたほうがよいとされます。

子猫はすぐ慣れることが多く、年をとった猫は時間と根気が要るとされます。歯みがきをしたことのない成猫でも、少しずつならどの年齢からでも始められます。毎日、同じ時間に行うと続けやすいとされます。

歯肉炎がひどい猫は、歯みがきがとても痛いことがあります。始める前に獣医師に相談しましょう。歯石取りや抜歯のあとは、口の傷が落ち着くまで待ってから始めます。

コーネル大学(米国)は、4週間かけて慣らす方法を紹介しています。英国の猫の団体の手順とあわせると、次のようになります。

人の歯みがき粉は使わないでください。猫には安全でなく、毒になることもあるとされます。猫の嫌がる味で、胃を刺激することもあります。やり方に迷ったら、動物病院で看護師が見せてくれることもあります。

動物病院で口を診てもらう頻度と治療

猫の歯は、少なくとも12か月に1回は獣医師に診てもらうのが理想とされます。歯の病気があった猫は、状態に応じて3〜6か月に1回です。早く見つかるほど、治療は楽で早いとされます。

米国の獣医師の団体のガイドラインも、すべての猫に少なくとも年1回の診察を勧めています。10歳を超えたシニアの猫は、少なくとも6か月に1回です。歯周病と吸収病巣は、年とともに増えるとされます。シニアの猫は、毎回の診察で歯を全部診ることが欠かせないとされています。

毎日歯みがきをしていても、麻酔をかけた検査やレントゲン、治療が要らなくなるわけではないとされます。歯周病や吸収病巣をくわしく調べるには、麻酔をかけたレントゲンや歯ぐきの検査が必要です。

治療は、麻酔をかけた歯石取りと研磨が中心で、重いときは歯を抜きます。吸収病巣の有効な治療は、その歯を抜くことだけとされます。歯を抜いた猫は、すべての歯を抜いた場合でもよく適応するとされます。

歯肉炎は、重い腎臓病や糖尿病、ウイルスの感染など、体の病気から起こることもあります。また、歯周病は、慢性腎臓病のなりやすさと関係するかもしれないと言われています。まだ「可能性」の段階です。

麻酔をかけない歯石取りは、米国の獣医歯科の専門医の団体が「適切でない」としています。歯周病が進むのは歯ぐきの中ですが、そこの歯の面には麻酔なしでは届きません。見える歯石を取るだけでは、見た目が変わるだけとされます。舌側の歯の面も診られず、病気を見落としやすいとされます。麻酔の危険はゼロではありませんが、今の方法で小さくなっているとされます。不安なことは、獣医師に相談しましょう。

デンタルフード・おやつの根拠はどのくらい?

歯みがきができない猫のために、歯垢や歯石がたまるのを遅らせるよう作られたフードがあります。粒を大きくしたり独特の食感にしたりして歯の表面をこする、または成分でおおう仕組みです。

デンタルガムは、歯垢や歯石ができるのを減らす助けにはなっても、つかなくするものではないとされます。デンタルフードは、歯みがきを受け入れない猫のよい選択肢として紹介されています。どちらも、歯みがきができないときの次の手という位置づけです。

歯みがき粉が好きな猫なら、ドライやデンタルガムにつけて与え、歯にこすれるようにする方法もあります。

ふつうのドライフードは、粒の硬さや形が歯垢に効くほどとは限りません。効いても、すべての歯の面に届くとは限らないとされます。食事と歯の病気の関係は、はっきりしていないとも書かれています。

「歯にいい」とうたう製品は多い、と米国動物病院協会の歯科ガイドラインは書いています。そのうえで、決められた基準を満たしたといえるのは、VOHC(米国の獣医口腔衛生協議会)が認めたものだけとしています。

認証の基準は、歯垢や歯石の量がどれだけ減ったかで決まります。VOHCも、歯の手入れの最も確かな方法は歯みがきとし、口と歯の定期的な診察を勧めています。デンタルガムを選ぶときは、動物病院に相談しましょう。

今日からできること

このページは、飼い主さん向けの一般的なお話です。気になる様子があるときや、持病のある子のごはんは、かかりつけの先生に相談してくださいね。

参考にした資料(19件)
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  2. Cornell Feline Health Center(コーネル大学獣医学部)「Feline Dental Disease」(2017) www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/corne
  3. Cornell Feline Health Center(コーネル大学獣医学部)「Tooth Resorption」 www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/corne
  4. International Cat Care(iCatCare。ISFMの母体の慈善団体)「How to brush your cat’s teeth」(2025) icatcare.org/articles/how-to-brush-your-cats-teeth
  5. AAHA(米国動物病院協会)「2019 AAHA Dental Care Guidelines for Dogs and Cats: Nutrition」(2019) www.aaha.org/resources/2019-aaha-dental-care-guidelines-for-
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確認日:2026-10-17。獣医師の監修は受けていません。上の資料をもとに、運営者がまとめています。

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