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太った猫の減量の進め方(ペースと続け方)

猫の減量は、獣医師と目標を決めて、ゆっくり進めるのが基本です。量をはかる、おやつも数に入れる、遊びを増やす、体重を記録する。この4つを家族みんなで続けます。

始める前に:獣医師と目標とペースを決める

太っていても、自分の判断で食事を減らさないよう勧められています。急な食事制限は病気の原因になることがあり、減量の前に健康チェックが必要なこともあるためです。

英国小動物獣医師会は、太った猫にほかの病気がないか、十分に調べるよう勧めています。減量は、ほかに体の不調がないときに行うのが理想とされます。命に関わる重い病気がある猫では、減量が向かないこともあります。

薬の中には、食欲を増やすなどして、太りやすくするものもあります。飲んでいる薬があれば、獣医師に伝えましょう。

減量で病気が減る、長生きになると確かめた研究は、まだ発表されていないとされます。ただ、太りすぎを避けることが、糖尿病などのリスクを下げる助けになる可能性はあるとされています。22か国の研究では、飼い主の回答で、減量中に猫がよく動くようになり、ねだる行動が減りました。

急がないのにも理由があります。急に体重を落とすと、肝リピドーシス(肝臓に脂肪がたまる病気)になる危険があります。食事を大きく減らすほど早く減りますが、筋肉も落ちやすくなるとされます。

減量は、動物病院の支えがあるほうがうまくいきやすいとされます。獣医師と、次のことを決めておきましょう。

減量中に、食べない、食べる量がぐっと減った、元気がないときは、早めに獣医師に連絡しましょう。食欲の低下が3日以上続くなら、急いで連絡を。耳や歯ぐきが黄色っぽい(黄疸)ときは、すぐ動物病院へ。

量をはかり、回数に分け、おやつも数に入れる

ドライフードを計量カップで量った12の試験では、実際の量が18%少ない〜80%多いまでずれました。少ない量ほど、ずれが大きくなっていました。

犬の飼い主100人の研究でも、道具と量によって大きくずれました。とくに少ない量を量るときは、グラム単位のはかりなどで正確に量る工夫が勧められています。

計量カップでも入れすぎやすいので、キッチンスケールで量るよう勧められています。おやつについての主に北米の飼い主の調査では、量り方でいちばん多かったのは目分量でした。

パッケージの給与量は平均的な猫をもとにしていて、あまり動かない猫には多すぎることがあります。

置き餌(いつでも食べられる状態)は、食べすぎを招きやすいとされます。食事の時間を決めて、飼い主が管理するよう勧める獣医師もいます。

米国猫臨床医協会は、1日分を少しずつ何回にも分け、できればパズルフィーダーで与えるよう勧めています。ただ、多頭飼いの太った猫の小さな試験では、1日6回と2回で、減るペースは変わりませんでした。回数は、猫と家の暮らしに合わせて獣医師と決めましょう。

おやつと家族のことは、次の点に気をつけます。

家族みんなで同じルールにしましょう。1日の量、おやつの量、あげる人を紙に書いて、見える所に貼っておくと共有しやすくなります。おやつを持ってきていた来客に、代わりにおもちゃで遊んでもらうようにした猫の例もあります。

減量用のフードについて言われていること

いつものフードを減らすだけだと、ビタミンやミネラルが足りなくなるおそれがあるとされます。太った猫で長く量を大きく減らすときは、「ライト」とうたう維持用のフードでも同じおそれがあります。

そのため、食事を大きく減らす減量には、減量用の療法食が勧められています。量を減らしても栄養が足りるように、栄養を強化したフードです。

ガイドラインなどでは、次のように説明されています。

根拠の強さについて。英国小動物獣医師会は、減量用に作られたフードで、続けやすさや減り方がよくなるとしています。栄養不足や、体重が戻る心配も減るとしています。ただ、ここで挙げた減量の研究の多くは、フードメーカーが資金を出したり、社員が加わったりしたものです。22か国の研究では、97%の猫が体重を減らしました。ただし比べる群のない研究で、フードだけの効果を示したものではありません。

遊びと食事のパズルで、動く量を増やす

器まで歩くだけで食べられると、使うより多くのカロリーをとって、体重が増えるとされます。

1日3回、10〜15分ずつ運動した研究では、食事を減らさずに1か月で体重が約1%減りました。

一方で、体を動かすだけでは、大きな減量にはならないとされます。それでも、筋肉が落ちにくいなどの利点があると考えられています。食事の管理と組み合わせるのが基本です。

太った猫にパズルフィーダーを使い、1年で11〜20%やせた例が紹介されています。ただし症例の紹介で、比べた試験ではありません。

関節が痛む高齢の猫は、まず獣医師に相談しましょう。動けるようにするために、痛み止めなどの治療が必要なこともあります。

記録と見直し、目標に届いたあと

与える量は、体重とBCS(体型の点数)の変化に合わせて調整するとされています。量り方とBCSの見方は「体重の量り方」「体型の見分け方」にあります。

研究では、2〜4週ごとに体重を量り、量を見直していました。受診のたびに、計画を見直して調整するとされています。

減るペースは、時間がたつにつれて落ちていくとされます。量を少しずつ減らしても、1年後には週0.3%未満になったという総説があります。

体重が減らなくなっても、自分の判断で食事を大きく減らさないでください。量、おやつ、遊びを、獣医師と一緒に見直しましょう。

目標に届いたら、体重が戻らないようにする維持の計画に移ります。ある専門外来では、受診のたびに量を5〜10%ずつ増やし、体重の減りが止まるところを探しました。ライト(低カロリー)フードが合うこともあるとされます。

減量を終えた猫26匹を、中央値で約2年半追った研究があります。46%の猫で、体重が5%以上戻りました。7歳未満の若い猫で、戻りやすかったと報告されています。

体重を保ち続けることが、いちばん難しいことが多いとされます。以前太っていた猫は、こまめに体重を量るよう強く勧められています。

減量は一生続くものと考えられています。毎日見ている猫は、太り始めにも気づきにくいものです。目標に届いたあとも、体重を量り続けましょう。

今日からできること

このページは、飼い主さん向けの一般的なお話です。気になる様子があるときや、持病のある子のごはんは、かかりつけの先生に相談してくださいね。

参考にした資料(22件)
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確認日:2026-10-17。獣医師の監修は受けていません。上の資料をもとに、運営者がまとめています。

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